現在『スマート杉並計画』に基づき、都営住宅の中にある高井戸保育園が、都営住宅改築にあわせ平成16年4月1日より公設民営化されようとしています。
私達、高井戸保育園父母会は、その事について反対の意思表示をしてきました。それと共に、改築・移転のスケジュールについての問い合わせ。民間委託決定前の父母会への意見聴取の要求も行いました。しかし、区議会前に父母会の意見が聴取される機会は全くなく、議会においては、父母会の反対意見を正しく伝える事すらありませんでした。
本当に、子供の立場・保護者の立場に立って、民間委託を進めようというのなら、民間委託しなければならない理由の説明/他市区町村の調査・報告/保護者の意見の聴取/民間委託検討/区議会報告/という、手順が踏まれるはずです。決定したことの事後報告を、当然のように繰り返すやりかたで、本当に保護者の納得のいく保育サービスが受けられるとは思えません。
たっぷり時間をかけ、慎重に検討・議論して、保護者・私立保育園関係者・カウンセラー・有識者あらゆる角度からの意見を、取り入れ、決定して欲しいと思います。
少子化の現在。より良い保育サービスを実施し、働きながら安心して子供を育てられる環境を整えて行かなければならないのに、コスト削減だけを目的に公設民営化を推し進め、自治体の責任を放棄するのは、現状を悪化させるだけで何の解決にもなりません。
保育園運営費の80%が、人件費に当てられているということは、コスト削減はすなわち、人件費の削減につながります。賃金の低い、勤続年数の少ない保育士が多く配属されることによって、子供たちの健やかな発達に障害の出る恐れもありますし、直接子供達の命に関わります。ちびっ子園のような事が、起きてからでは遅すぎます。
また、公設民営で、公立園の基準を下げることで、私立園への、援助等が打ち切られたり、削減されることも考えられます。当然、私立園でも保育士の質の低下が起きると予想されます。ひいては、杉並区全体の保育の質の低下につながり、区内では安心して子供を育てられないということになりはしないでしょうか。
公立保育園は幼稚園就学前の、働かない保護者にとっても、緊急一時保育を行うという大切な場になっています。その時に安心して預けられる園を作るためにも、コスト論だけでなく、杉並区の将来を育てる事を考えて欲しいものです。
  
高井戸保育園父母会・民営化問題対策委員会
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