◆◇家庭で出来るエコロジー◇◆  
        
  電池を捨てない家にしよう
                       古川 元

  電源コードの要らない乾電池式の電気製品は、大変便利である。しかし一次電池(充電できない、いわゆる乾電池)を使い切ってしまうと、その電池は何の役にも立たなくなり、捨てるしかない。ほとんどの人は、電池を捨てることに少々ためらいを感じながら捨てている。これが問題である。

 全国のかなりの地方自治体が乾電池を回収しているが、その処理工場は全国でも北海道に一ヶ所あるだけで、とてもすべてを処理することはできない。処理費用もかかるため、多くの自治体はコンクリートに埋めたり、ドラム缶に入れて貯蔵している。廃乾電池を不燃ゴミと して埋立地に捨てている自治体もある。

 水銀を使用する乾電池は少なくなったが、乾電池に使用されている水銀や亜鉛は、世界的に見ても資源の枯渇が心配されている貴重な資源である。埋立地に捨てられると、永遠に資源として使用できなくなってしまうし、いずれは公害問題を引き起こす。

 乾電池を不燃ゴミとしていても、無神経な人は可燃ゴミと一緒に捨ててしまう。実際に廃乾電池の三割程度は可燃ゴミに混入し、焼却されているという。水銀の沸点は摂氏三五七度であるため、一千度前後の焼却炉内では、破裂した電池に含まれている水銀は瞬時に気化して、煙突から大気中に放出されてしまう。

 一方、ニッカド電池やリチウムイオン電池は二次電池と呼ばれ、充電して四〜五百回は再使用できるし、劣化して使用不可となっても、回収ルートがほぼ完全に整備されているので、安心である。充電式でないリチウム電池は寿命が長いので、これを使用した壁掛け時計などは五〜十年電池交換が不要であり、その間電池を捨てなくてすむ。リチウムは元素の中で最も軽い金属(原子番号三)で、重金属と異なり公害を引き起こさないし、リサイクル・ルートが確立している。

 少々お金がかかるが、単一〜単四までの充電器を用意すると、使い捨ての乾電池を使用しなくてすむので、結果的に「電池を捨てない家」になる。それでも、電気製品を買うと附属品として乾電池が付いてくるので、完璧というわけにはゆかないが、各家庭で乾電池を極力使わない努力が必要であろう。 

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今回は笑っていただくところがありませんでした。筆者は、この四月で還暦を迎えたせいか、笑いのネタが切れ、「ネタ切れ老人」になったのかもしれません。来月までにダジャレ電池に充電しておきましょう

 *『すぎなみ文化通信』2000年7月号掲載
《著者紹介》 古川 元 (今川三丁目在住)
著書:『家の建替えヒント集』(近代文芸社)
 
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趣味:落語