たけちゃんの  
イギリス珍道中 
B


 ロンドンの西のイーリングという町で、一週間のホームステイが始まった。(写真左)

 イギリス特有の二軒長屋で、ビクトリア調の優雅な造り。きれいな街並みだ。みな、内装を変えたり、庭の手入れに腕を振るったりしながら、この百年前の建物を大切に使っている。私の部屋は、三階のかわいい屋根裏部屋。私専用のクロゼットやシャワールームもあって、ラッキー
!!

 ホストファミリーは、英国航空に勤めるピエルス&キャサリン夫妻、二人の女の子とかわいい黒ネコ。「明日は、どこどこに行くつもり」と話すと、「長い行列で大変だから、アドバンス・チケットを買うと良いわ」など、いろいろ教えてくれた。


 毎日、フリー乗車券を購入して、ロンドンを歩き回った。二階建ての赤いバス・ハイデッカーは長い歴史がある。旧式はドアが無く、後ろのデッキからぴょんと乗り降りできる。


 とりあえず、来たバスに乗って、面白そうな所で降りる。うまれて初めての、気ままな一人旅である。
  
     (写真は、コヴェントガーデンの大道芸)
 
 
リージェンツパークのおじいちゃん
 

  初老の紳士が、リスにピーナッツをあげていた。「毎日この公園を歩くのを日課にしている」と、おだやかな笑顔。一緒に歩きはじめたら、シャワーと呼ばれる通り雨。あずまやで雨やどりしながら、「私はコックニーだから、発音がちょっと聞きにくいだろう」という。コックニーとはロンドンの下町っ子のなまりらしい。最初の子音を殆ど発音しない。そんな説明を聞いているうちに、もう、青空が広がっている。



 小さな池。夏でも涼しいのでバラや色んな花が咲いている。おじいちゃんが、「おっ、友だちが来た」と、差し出した手のひらに、さっとコマドリ
(ロビン)が飛んできて、手の上で餌をついばんでいた!

 
  
早起きは 3£の損?

      イギリスでは、朝のラッシュ時間が終わると、鉄道も地下鉄も、値段がぐっと安くなる。ロンドン博物館は、閉館三十分前に行ったらタダになった。ラッキー。日没も遅くて、夜九時頃まで明るいので、ついつい遊びすぎてしまう。

 ホストファミリーの家のすぐ近くの公園では、ジャズフェスティバルをやっていた。入場無料。みな、家族連れで芝生に寝転がってジャズと軽快なトークを楽しんでいる。四日間、出店でビールとチップスを買って、安くてお洒落なナイトライフを楽しめた。

  早く帰った日は、ホストファミリーのみんなと一緒にゲームをしたり、テレビを見たり。1973年に流行した物という番組では、ブルースリーのアチョー、ユリゲラーのスプーン曲げ、ローリングストーンズなど懐かしい映像が。私と同世代のピエルスも、子どもの頃スプーンを曲げたり、「アチョー」と叫んで遊んだというので笑ってしまった。
   It's a small world.である。

   
          
*ホームステイをした屋根裏部屋からの夕焼け
   
      
                   (竹内 ゆかり)

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